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燃料、警備、防災の各分野で、
安全で安定的な電気供給に貢献。
まず、皆さんの転職のきっかけ・背景を教えてください。
- 松下:
- 2011年の震災があった当時、福島第一原子力発電所で働いていました。結婚したばかりでしたし「このまま勤めていると生まれてくる子どもにも影響が出てしまうかもしれない」と考えて、転職を決意。当社との出会いは紹介でしたが、最終的には「これまでの発電所での業務経験を活かした仕事に就きたい」という思いもあって決めました。
- 坂本:
- 僕の場合、実は2回目の入社です。一度離れていた当社から、震災後に「社員として再雇用したい」という連絡があって。前職では契約社員だったため、正直「安定したい」という思いもありましたが、何よりも福島の復興に関われるという点に魅力を感じて再入社を決めました。最初は燃料センターの配属でしたが、3年前から警備センターに異動しました。
- 松下:
- 伊東くんも、昨年までは一緒でした。
- 伊東:
- はい、そうです。僕も以前は燃料センター所属でした。防災センターに異動してからまだ1年も経っていないので、今はまだ新米です(笑)。
震災当時はガソリンスタンドで働いていたんですが、転勤で訪れた福島で被災。当社は紹介で転職しました。実は前職時代に広野火力発電所にガソリンを補給する仕事があって、その時はじめて見た発電所の大きさには魅了されていました。畑違いの仕事ではありましたが、興味もありましたし、転職にそれほど不安はなかったです。
皆さん、それぞれの経緯があったんですね。それでは、今現在の仕事内容とポジションを教えていただけますか。
- 松下:
- 僕は入社以来、ずっと燃料センターに所属しています。発電所における当社の役割は、石炭船から燃料を受け入れ、「バンカー」と呼ばれる設備に送り出し、ボイラユニットへ繋げるというもの。石炭の受払を通じて、24時間365日、電力供給を守り続けています。私の在籍する当直チームの主な業務は、発電設備を監視するオペレーション業務と、現場で付帯設備をチェックするパトロール業務を行なっています。3年前から当直メンバー7名の当直責任者にもなりました。
- 坂本:
- 私も警備部門の当直責任者です。1班4人体制なので、今は4人のメンバーをまとめています。
警備センターの主な仕事は、広野火力発電所で入出門管理業務と不審者等の侵入を防止するための監視業務です。
- 伊東:
- 毎日たくさんのお客様と接するポジションですよね。
- 坂本:
- 時には1日に1,000人以上のお客様をお迎えすることもあります。顔認証だけでなく、受付に来られた方に対する接客もありますし、施設のご案内やご説明をすることも。ある程度のコミュニケーション能力は必要ですが、仕事をする中で自然と磨かれていくものだと思います。
警備センターの勤務場所である正門って、お客様が発電所に入る際、最初に通行する場所、「発電所の顔」となる場所ですよね。なので、一番大切にしているのは「挨拶」です。気持ちのいい挨拶で、お客様をお迎えすること、お見送りすることには、かなりこだわっていますね。
伊東くんは、防災センターに異動してからかなり体が鍛えられたみたい?
- 伊東:
- そうですね。燃料チームの時以上に体力が重要な仕事じゃないですか。だから勤務時間内にも走ったり、筋トレしたり。自主トレーニングに励みながら身体を鍛えています。
防災センターでは、万一の災害に備えた消防訓練が業務の中核となります。実際の火災を想定した消防車による放水訓練をはじめ,夜間訓練、有毒ガスから身を守る空気呼吸器の装着訓練などなど、細かいものを含めてほぼ毎日訓練をしています。
- 松下:
- 確かに訓練三昧だね(笑)。
- 伊東:
- あと、メンバー全員の連帯感を身につける規律訓練もあります。大きな声を出して訓練すると結構なストレス発散にもなりますし、何より自然と礼儀正しくなりました。
ほかにはどのようなことをされているのですか?
- 伊東:
- 施設パトロールや、1ヶ月ごとにスケジュールが決められている消火器や誘導灯などの消防設備点検も担当しています。とにかく広大な発電所内を毎日歩き回っています(笑)。
火災を想定した訓練での僕の担当は、消防ホースやノズルを操作する「ノズルマン」。消防車の点検や整備・操作、消防車の配置などを幅広く担当する「機関員」を目指して、日々経験を積みながら、技術を磨いているところです。
何事もなく1日の業務を終えた時、
発電を守る者としての達成感を感じる。
皆さん、燃料、警備、防災各分野で、いろいろな仕事をされているわけですが、そのやりがいや醍醐味を教えていただけますか。
- 坂本:
- 当直責任者になってからは、メンバー全員が粛々と1日の業務を終えた時に「今日も発電所を守り切った」という達成感を感じるようになりました。これまで事故やケガに遭遇したことはありませんが、例えば、発電所周囲のフェンスに設置した人感センサーが発報する時は今でも緊張します。
- 松下:
- それは緊張するね。
- 坂本:
- それが現場に駆けつけてみると、その正体は近くの山に住むイノシシや狸などの野生動物でした。そうだと分かった時には「何事もなくて良かった」とホッとしましたね。
- 松下:
- なるほど(笑)。自然が多い場所にありますからね。
- 坂本:
- 燃料センターにいた頃は「燃料が一番面白い」と考えていましたが、今は警備という立場で発電所を守り、電力の安定供給に貢献していることが、やりがいに繋がっています。責任者として上の立場に立った今は、訓練時にメンバーを先導するなど「自分自身の意識が変わってきたな」と感じますね。
- 松下:
- 燃料センターとしての仕事の醍醐味は、やっぱり「安定的な電力供給に一役を担っている」という誇りを感じながら、業務に打ち込める点かな。発電に直接繋がるバンカーやベルトコンベヤなどの設備を、トラブルでストップさせることなく、24時間365日送炭(石炭を送ること)を続けていく。僕らがやらなければ発電が止まってしまうわけですから。警備センターの坂本くんと同様、何事もなく1日が終わった時にこそ、達成感を感じますね。
- 伊東:
- 僕の場合は、防災センターに来てまだ日が浅いので、今まで知らなかった知識や新しい技術を身につけたりすることが新鮮で楽しいです。
今挑戦中なのは、消防車の操縦訓練です!広野火力発電所には、現場で放水をする「大型化学高所放水車」と、放水車に消火剤の原液を送る「泡原液搬送車」の2台があります。最近続けているのは、泡原液搬送車の方の操縦訓練。燃料センター時代も大型重機を動かしていましたが、それとはまた違った難しさや楽しさがありますね。
入社以来磨いてきたスキルなどはありますか?
- 伊東:
- 燃料センターに在籍していた際、設備点検の業務で培ったのは、報告書の作成スキル。業務の中で相手に伝わりやすい文章や構成方法について学び、身につけていきました。
資格取得にも力を入れてきました。当社は資格取得に対するサポートも充実しています。燃料センターではショベルカーやブルドーザーを運転するために大型重機の資格を取りました。防災センターに入った今も「消防設備士」などの新しい資格取得にチャレンジし続けています。
- 松下:
- 僕も資格はいろいろ取得しました。伊東くんと同じ大型重機の資格、それから危険物取扱者、玉掛け技能講習修了などなど。資格を取りやすい環境を会社が用意してくれるのでチャレンジしやすい。受験費用のほか,試験会場までの旅費も会社が負担してくれますし、国家資格の場合は合格祝金が支給される制度があるというのも魅力ですね。
- 坂本:
- 僕の場合は、コミュニケーション能力ですね。正門には毎日さまざまなお客様がいらっしゃるので、日々の業務の中でも磨かれていきますが、実はメンバー同士で会話する中でも、能力は鍛えられていくと感じます。特に、当直班は若手からベテランまで、幅広い年代が密度濃く一緒にいるので、そのこともコミュニケーションスキルを磨く一助になっていると思います。
いろいろなスキルを身につけてきたんですね。今、成長を感じるのはどんな時ですか?
- 松下:
- 当直責任者として、後輩を指導している時ですね。担当している班のメンバー一人ひとりの技術や知識を磨くことも私の責任ですから、一度説明して伝わらないことは、何度も繰り返して丁寧に指導しています。根気も身についたし、仕事に対する意識もだいぶ変わってきました。この3年間を通して、マネジメントスキルが磨かれたと思っています。引き続きメンバー全員が同等の技術力や知識量を得て、力のバランスが統一できるように、教育に力を入れていきたいです。
- 坂本:
- 確かに指導者としての業務経験も増えて、スキルアップしていると感じます。警備業者である当社は法律により自社の警備員に対し定期的な教育をすることになっていますが,実は最近、その指導員の資格を取得し、講師を担当することになりました。指導方法に加えて伝え方の勉強なども始めたので、少しずつ成長できているなという感覚はありますね。
- 伊東:
- 僕の場合は、シンプルに体力と筋力ですね。防災センターに配属されてからは、日々の消防訓練が体力アップ、筋力アップに繋がって、体づくりのためトレーニングに励んだことで、集中力や瞬発力も身につきました。41歳からでも筋肉は鍛えられると分かって、嬉しくなりました。
今後は消防訓練に関する知識や技術も磨いて、責任者を目指してきたいです。
幅広い費用補助が受けられる制度も。
手厚い福利厚生でプライベートも充実。
会社のことも聞かせてください。南双サービスの自慢できる制度はありますか?
- 松下:
- カフェテリアプラン。これは最強だと思う。
- 坂本:
- 間違いないですね。福利厚生制度のひとつですが、毎年一定のポイントが付与されて、旅行やレジャーなどの費用補助に使えます。
- 坂本:
- メニューは他にも「介護」「医療」「教育」「育児」など様々なメニューの中から自由に選んで使うことができるので、今年は何に利用しようかと計画を立てるのも結構楽しみだったりします。
- 伊東:
- 分けて使うこともできるので、例えば半分旅行で使って、半分は自己啓発で資格取得に活用したり。かなり魅力的です。
- 松下:
- しかも震災復興支援として、福島県と新潟県への宿泊・特産品の購入で、ポイントが1.5倍になるメニューもあります。詳細は採用面接で確認してください。